戦闘機パイロットの夢を追いかける青春物語

戦闘機パイロットになる夢を追いかける青春物語

防衛大学校物語 第159 -7マイルブリッジを勘違い-

パイロットにとって高官接遇の仕事は決して楽しいものではなかった。

しかし、その分、楽しいことも沢山経験することができた。

一緒に接遇業務をしている防衛大の後輩パイロットと休暇中にマイアミに旅行に出かけた。

マイアミは治安が良くないという情報を得ていたが、やはりマイアミビーチに散歩に出かけるとすぐに黒人が近づいてきた。

タバコをくれというのである。

タバコを一本あげて、すぐにその場を離れた。

翌日、マイアミ空港ででレンタカーを借りて合衆国最南端のキーウエストまでドライブを楽しんだ。

後輩曰く、7マイルブリッジというのが有名らしい。

話を良く聞いていなかった私は、マイアミから7マイル(約10km)でキーウエストに到着するものと勘違いしていた。

本当は、キーウエストまでの長い道のりの途中で海の上に架かる約10kmの橋を通過ということだった。

結局、キーウエストまで半日を要し、そこに宿泊した。

後で知ったことだが、キーウエストはゲイが集う場所として有名らしい。

私たちも若いアジア人のカップルと思われたのだろか?

事故に遭うこともなく私たちは無事テキサス州に帰還したのだった。