ここまで防大を志望した高校生時代から防大入学後の4年間について思い出を振り返ってきた。
一言でいえば防大に進学して良かったと思う。
普通の大学生では経験できないような濃密な4年間を体験することができた。
何度も上級生から理不尽な指導を受けたが、その反面、仲間たちと寝食を共にして苦楽を共有することができた。
毎日が修学旅行のような感覚だった。
夜、見回りの先生を気にしながら羽目を外すドキドキ感のような…。
また、自衛隊式の教育を受けたから今の自分の性格があるのか、自衛隊式の教育にもともとあった自分の性格がマッチしたのか。
兎にも角にも、大人に成長する時期に自衛隊式のフォーマットにどっぷり浸かったことは私の人格形成に大きな影響を与えたといえる。
この時点で私の目標は戦闘機パイロットになることであった。
防大卒業は通過点であり、いよいよこれから本番を迎える。
果たして夢をかなえることができたのだろうか?
夢を実現するまでどのような困難が待ち受けているのか?
次回から激動の「防衛大学校物語 航空自衛隊編」として続けていきたいと思う。
どうか期待していただきたい。