小松基地時代にさまざまな新たな趣味にチャレンジした。
車で1時間くらいで自然豊かな沢に入ることができる。
そこで渓流釣りを覚えた。
ブドウ虫やイクラを餌にして、大きなイワナやヤマメを釣ることができた。
魚がヒットした時、竿がビンビンとしなるのがたまらない。
また、冬は直ぐにスキー場に行くこともできる。
もともと雪国出身なのでスキーは得意な方だったが、この時に本格的にスキーの基礎を学び、日本スキー連盟の1級を取得した。
飛行隊では毎月ゴルフコンペが開催されていた。
隊長を筆頭にゴルフキチ(ゴルフきちがい)たちがしのぎを削る。
私自身、ゴルフはやったことが無かったが、初心者用のクラブを購入し、暇さえあれば打ちっぱなし練習場に通って練習した。
初めてのコンペが近づいてきたが、全然ちゃんとボールが前に飛ばなかった。
コンペ前日に、肘を折りたたまないハンマー投げのようなフォームならば何とかボールが前に飛ぶようになった。
コンペ当日はこの奇妙な「ノーコック打法」で参加した。
小松基地近くのプロゴルフツアーも開催される格式高いゴルフ場で行われた。
キャディーさんからは、何かの特別な打法なのか?と聞かれたりした。
スコアーは、当然140超えくらいだったか。
この時から、ゴルフにのめり込んでいったが、残念ながらスコアーは反比例しなかった。
努力しても報われない事があることを初めて知った。